お米券は買った金額で使えないというのは本当なの?メリットを感じる人々に長年利用され続けているお米券。では、わざわざ損をしてまで買うのは何のためなの?そうした疑問にお答えします。
お米券に差額はあるの?
お米券は、買った金額と使える金額に差額があるの?
確かにあります。差額分は発行手数料に相当します。
差額があり、買った金額では使えない券
お米券はもう38年以上の長期間発行されている券。それだけ信頼されていて愛好者も多い。現在は2つの団体から1種類ずつ合計2種類が販売中。いずれも1枚500円で購入して、440円分のお米などと交換できる券です。
ここで、お米券をご存じない方は「500円で買って440円分のお米と交換ってどういうこと?」と思ってしまうでしょう。最初は私もなぜ?と疑問に思ってしました。
買った金額分を使えないとなると、明らかに損してしまうように感じたのです。実は、お米券は、自分が買って自分がすぐ使おうとすると1枚当たり60円も目減りしてしまう券なのです。
こんなに減ってしまうのに何のために発行している券なのだろうか。買う方は損をするのに何のために買うのだろうか。私も次々と疑問がわいて来たのを覚えています。そのあたりは以下でお伝えします。
お米券の全体像については、別の記事「そもそもお米券って何なのか?お米の商品券のことなのか?」を参考にしてください。
発行手数料が必要な券
実は購入金額と使える金額の差、この差額分が発行手数料なのです。手数料の中身は券の特殊な紙代や印刷費、さらには販売店への輸送や利用店からの回収など流通に掛かる経費などのようです。紙の商品券なのでやはり様々な費用が現実に掛かります。実はお米券はそれら諸経費を購入者が負担して成り立つ券なのです。そのあたりはお米券の成り立ちに関係あるようなので、次にご紹介しましょう。
発行手数料を購入者が負担している券、つまり差額がある券は、他に、530円で購入して500円分が使えるクオ(QUO)カードや、845円で購入して770円で使えるビール券(大瓶)、544円で購入して488円で使えるビール券(缶)などです。他にハーゲンダッツ商品券なども同様でしょう。
もちろん、購入金額がそのまま使える金額という商品券も多くあります。代表的なのはJCBギフト券や百貨店共通券などです。これらの商品券は、発行や流通に必要な諸費用をお店(加盟店)が負担しています。そのため購入者は発行手数料を負担せず、1,000円で購入した券で、そのまま1,000円分が使えるのです。差額がない券です。
他に、使用期限を設けることで、その中から費用に必要な金額をねん出している商品券もあるようです。使わないまま一定の割合が期限切れになるため、購入者が負担をしないで商品券が発行・流通できる形です。
差額をどう考えるの?
差額があるので損にならないの?
お米を手軽に贈ることができるため、差額があっても便利でお得と考えられています。
お米を贈るための券
このようにお米券は差額があるためわざわざ自分で買って自分で使う人はいないでしょう。では、一体何のために使う券かと言えば、もともと重いお米を贈答するために生まれた券なのです。大切な人にお米をプレぜントしたい時に使います。現物のお米の代わりにお米券を贈って気持ちを伝えるものです。
一方、よくある商品券はお金を贈る代わりの券のような気がします。まさに金券という言葉がピッタリです。贈る側は現金だと生々しいからこれらの商品券を代わりに使うのです。
人に贈答するという目的は同じでも、品物ではなくお金の贈答に近いものでしょう。そのお金のような券は、使える店にとっては集客になります。だから発行手数料はお店が負担してでもその券を使えるようにするのです。お店にとっては集客や囲い込みは大切ですから必要な費用となります。
使い方などはお米券もそれら金券と同じなのですが、このように性格は明らかに物品交換券という感じで異なります。お金に近い金券とは目的も仕組みも違うのです。お米券はお米を贈るための手段でありお店への集客の目的ではありません。だから手数料はお店ではなく購入者が負担する形の券なのでしょう。
お米券を発行するにはどうしても印刷費や流通経費が必要なので、サービスの利用料として差額も仕方ないと考えられます。その上で、次のように、お米そのものを送るよりは便利でお得だと考えればさらに納得もできそうです。もちろんメリットを感じるかどうかは人それぞれでしょう。
お米券のプレゼントについては、「お米券は母の日のプレゼントにどうなのか?実際に贈る人はいるのか?」で事例を紹介しています。
お米を安くお届けできる券
お米券は現物のお米を贈るために考えられた商品券です。遠方に現物のお米を贈るのは大変で費用も掛かります。その点、お米券はお米を贈る代わりに送付するのにとても便利です。
以下はあくまで一例です。例えば5㎏のお米を送る場合、箱の大きさによりますが、近くでも遠くでも800円~2,500円の宅配送料が必要になります。一方、同じく5㎏に相当するお米券5枚を贈るのには送料は84円で済みます。送料の他に発行手数料1枚60円を5枚分で300円必要ですが、合計でも84円+300円=384円の負担で済みます。
現物のお米を買って送付するよりもかなりお得になりそうです。あくまでも送付する場合のお米券の金銭的なメリットです。
以上、お米券には確かに差額があり、それは発行や流通のための諸費用です。お米そのものを送るよりはメリットがあります。ただ差額があってもメリットを感じるかどうかは考え方次第です。もちろん、贈答にはお米以外もたくさんあります。もっと広く、お米券以外のプレゼントを考えたい方は以下の「ギフトモール」もおススメです。豊富な商品の中からネットで気軽に贈り物ができます!
いま話題の日本最大級、ギフト専門セレクトショップ「ギフトモール」まとめ
お米券は、お米を贈答するための券です。気持ちも伝えやすい券です。差額に相当する手数料を支払って、お米を安い送料で手軽に贈ることができます。お米は多くの日本人が好きなものなので贈答として喜ばれますが、お米券に利便性を感じるかどうかは人や状況によります。